赤ワインをグラスに注いだとき、まず何を見ますか?ワインを飲むとき、私たちはつい香りや味に注目しがちですが、実は「色」にも、そのワインがどの様に造られたのかというヒントがたくさん隠れています!
そもそも、なぜ赤ワインは赤いのでしょう?赤いブドウだから?それとも、果汁そのものが赤いから?……実は、ちょっと違います!そしてこの「赤さ」の秘密を知ると、ナチュラルワインを飲むときの見え方が少し変わってきます。「このワイン、なんでこんなに淡いんだろう?」「赤ワインなのに、ロゼみたいな色をしているのはなぜ?」「濃い色なのに、飲んでみると意外と軽いのはなぜ?」そんな疑問も、ブドウの「果皮」とワインの「醸し」を知ると、ぐっと面白くなります♪今回は、そんな身近だけど意外と知らない「赤ワインが赤い理由」を、深掘りしてみたいと思います!!
赤ワインが赤い理由

まず、赤ワインの色は、皮に秘密があります!
ブドウの「果肉」ではなく、主に「果皮」に含まれている色素がワインに溶け出すからです。
実は、赤ワインに使われる黒ブドウの果肉は、見た目ほど赤くありません。多くの品種では果肉は透明〜淡い色をしています。では、なぜワインになると赤くなるのでしょうか?
ポイントになるのが「果皮」と「醸し」です。
黒ブドウの果皮には、「アントシアニン」という赤〜紫色の色素が含まれています。ブドウを潰しただけでは、この色素はそれほど大量にはワインに溶け出しません。そこで、果汁を果皮や種と一緒に発酵させることで、果皮から色素が果汁へ移っていきます。この工程を「醸し(マセラシオン)」と呼びます。
つまり、赤ワインの赤色は、
「黒ブドウを使う」
↓
「果皮と果汁を一緒にする」
↓
「発酵・醸しによって果皮の色素が果汁に溶け出す」
↓
「赤いワインになる」
という仕組みです。
ここで、面白いポイントがあります!
「色が濃い=味が濃い」とは限らない。ということ!
例えば、薄い色をしているのに果実味がしっかりしていたり、逆に濃い色なのに軽やかでスッと飲めたりするワインがあります。これは、色素の量と、アルコール、タンニン、酸、香りなどがそれぞれ別の要素だからです。
また、赤ワインの色は時間とともにも変化します。
若い赤ワインでは、紫色を帯びた鮮やかな赤が見られることがあります。熟成が進むと、赤色が少しずつレンガ色やオレンジ色へ変化していきます。これは、アントシアニンなどの色素が、ワイン中のタンニンなどと結びつき、別の形へ変化していくためです。
こうした「変化」をより分かりやすく感じられる事もナチュラルワインの面白いところであり、楽しみ方の1つになりますね!
「赤ワインは赤いもの」という固定観念から少し離れてみると、ワインの色そのものが、ブドウの品種、熟度、醸造方法、果皮との接触時間、熟成など、さまざまな情報を教えてくれます。
例えば、果皮が薄い品種なら淡い色になりやすく、果皮が厚く色素を多く含む品種なら濃い色になりやすい。
また、醸しの方法によっても色は大きく変わります。同じ黒ブドウでも果皮と果汁をどれくらい一緒にしておくかによって、淡いルビー色から濃い紫色まで、さまざまな表情を見せます。果皮との時間が短ければ軽やかで淡い色に、長く醸せば色もタンニンもよりしっかりと出てきます。
つまり、ワインの色は単純に「ブドウの色」だけで決まるものではありません。
「どんなブドウを使ったのか」
「果皮とどれくらい一緒にしたのか」
「どのように発酵させたのか」
「どれくらい熟成させたのか」
その積み重ねが、グラスの中の色として現れています。次にワインを飲むときは、ぜひ、味や香りだけでなく、まずグラスを少し傾けて色を見てみてください!
濃い紫なのか、透明感のあるルビー色なのか、少し濁っているのか、オレンジがかった色なのか。その色の奥には、ブドウの果皮と酵母、発酵、時間、そして造り手の想いと選択があります。
赤ワインの「赤」は、単なる見た目ではなく、ブドウがワインへ変わっていく過程そのものが映し出された色なのです。
赤ワインの色を眺めることは、造り手や時間の流れを感じることでもあります。ぜひ「この色にはどんな物語があるんだろう?」と想像してみてください。ナチュラルワインが、いつもよりも少し身近に感じられるかもしれません♪










